カメラ雑誌などでカメラの画質の比較に普通に行われているのは、
同じ画角=焦点距離で撮影した写真を比較することだ。
例えば、
同じ画角=焦点距離で撮影した写真を比較することだ。
例えば、
フルサイズに焦点距離50mmのレンズ
APS-Cに焦点距離31mmのレンズ(35mm換算50mm)
では、それぞれのカメラに同じレンズを使った場合どうなるかということだが、話がわかりやすいと思うので、カメラレンズの代わりに望遠鏡を付けてみた場合を考えてみよう。
口径25cm、焦点距離1200mmの反射型望遠鏡に1.4倍のテレコンをつけて、約1680mmとした場合なのだが、それぞれ、
APS-Cに焦点距離31mmのレンズ(35mm換算50mm)
フォーサーズに焦点距離25mmのレンズ(35mm換算50mm)
この比較は当然といえば当然なのだが、撮像素子が小さいフォーサーズが画質の面で高感度などで不利になるのは否めない。もちろんこの場合レンズは換算焦点距離は同じだが、同じではない。F値が同じとした場合、撮像素子が小さいほうが小さなレンズで済んでしまうからだ。では、それぞれのカメラに同じレンズを使った場合どうなるかということだが、話がわかりやすいと思うので、カメラレンズの代わりに望遠鏡を付けてみた場合を考えてみよう。
口径25cm、焦点距離1200mmの反射型望遠鏡に1.4倍のテレコンをつけて、約1680mmとした場合なのだが、それぞれ、
フルサイズは焦点距離=1680mm
APS-Cは焦点距離=2353mm相当
フォーサーズは焦点距離=3360mm相当
ということになる。フルサイズに比べてフォーサーズは約2倍の拡大率で見ることができるということだ。
ただし、拡大率が大きいということは、必ずしも解像度が高いということにはならない。撮像素子の大きさの問題があるからだ。それを考慮して、解像度を比較して見たのが次の表だ。ドットピッチは画素数横と撮像素子の横幅から計算したものだ。フォーサーズ1230万画素での木星のピクセル数=90は、E-P1の実写によるもの。その他はE-P1の数値と各カメラの画素数横幅から計算で求めた。おおかたの数字としては間違っていないと思う。
APS-Cは焦点距離=2353mm相当
フォーサーズは焦点距離=3360mm相当
ということになる。フルサイズに比べてフォーサーズは約2倍の拡大率で見ることができるということだ。
ただし、拡大率が大きいということは、必ずしも解像度が高いということにはならない。撮像素子の大きさの問題があるからだ。それを考慮して、解像度を比較して見たのが次の表だ。ドットピッチは画素数横と撮像素子の横幅から計算したものだ。フォーサーズ1230万画素での木星のピクセル数=90は、E-P1の実写によるもの。その他はE-P1の数値と各カメラの画素数横幅から計算で求めた。おおかたの数字としては間違っていないと思う。
機 種 名 | 有 効 画 素 | 画素数横 | 撮像素子横幅 | ドットピッチ | 1680mmでの木星横幅ピクセル数 | 1680mmでの木星外接正方形のピクセル数 |
E-P1、E-30 | 1230万 | 4032 | 17.3 | 0.004290675 | 90 | 8100 |
50D | 1510万 | 4752 | 22.3 | 0.004692761 | 82 | 6771 |
E-3、E-520 | 1010万 | 3648 | 17.3 | 0.004742325 | 81 | 6631 |
X2 | 1220万 | 4272 | 22.2 | 0.005196629 | 74 | 5522 |
D5000、D90 | 1230万 | 4288 | 23.6 | 0.005503731 | 70 | 4923 |
5D2 | 2100万 | 5616 | 36 | 0.006410256 | 60 | 3629 |
D700 | 1210万 | 4256 | 36 | 0.008458647 | 46 | 2084 |
フォーサーズの1230万画素のカメラの場合、木星の横幅が90ピクセルに解像されるが、1220万画素のAPS-Cでは74ピクセル、1210万画素のフルサイズでは46ピクセルにしか解像できないということがわかる。
もちろん、同じ望遠鏡を使っているので、フォーサーズの画像は、望遠鏡が運んだ画像の一部を引き伸ばしているともいえるので、望遠鏡の解像力が低い場合、フォーサーズは画質が低下しやすいという面は考えないといけないが、木星のように小さく全体を表現するのに、大きなピクセル数を使うことが難しい対象物の場合、最終的な解像感は、フォーサーズが相当有利なのだといえるだろ。
この表の例の実写は、下記のアドレスをご覧ください。先日、実際に25センチ反射型ドブソニアン望遠鏡でE-P1を撮影した時のものだ。条件がすさまじくよいという条件ではもないが、想像以上にしっかりした木星が撮れたのには驚いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/small_life_watcher/30503996.html
望遠鏡の固定さえしっかりできればIS0200が使えるので、高感度ノイズを心配する必要もなさそうだ。
フォーサーズは、木星に限らず、月のクレーターなどでも解像感の高い写真が撮れる可能性がある。
望遠鏡の固定さえしっかりできればIS0200が使えるので、高感度ノイズを心配する必要もなさそうだ。
フォーサーズは、木星に限らず、月のクレーターなどでも解像感の高い写真が撮れる可能性がある。
中秋の名月も近いので、是非チャレンジしてみたいものだ。