私は東京郊外のある町に住んでいますが、近くの川や池・公園に行って目を凝らしてみると、意外にたくさんの鳥や虫がみつかるのに驚かされます。
 そこには小さな生命が棲んでいて、毎日、餌を食べたり、遊んだり、恋愛をしたり、子育てしているわけです。こうした光景を見ていると、この町が決して人間だけのものではないという気がしてきました。
 それで、この小さな生き物のようすをブログで公開しようと考えました。できるだけ長く続けていきたいという気持ちでスタートしました。since 2008

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★無セキツイ動物

砂丘で生きているハエトリグモの一種

 子供の頃から高校を卒業するまで鳥取市の市街地に住んでいました。
 鳥取砂丘は鳥取市内の北部にあります。鳥取市街地の学校の春の遠足は、小学校一年生から高校生3年生までの12年間、徒歩で5キロほど離れた鳥取砂丘に行きました。冬に大雪が降ると、小学校でスキー遠足に行ったりもしました。夏には、砂丘一部のキャンプ場に行ったり、時には花火大会が催されたこともありました。その他に、家族や友達と砂丘に遊びに行きましたので、平均すると毎年5回以上は、砂丘に行ったのではないでしょうか。
 その計算では、18年間で少なくとも18×5=90回ということになります。
 鳥取を離れて生活するようになってからも、帰省した回数の半分くらいは砂丘に行ったような気がします。ですから、全て合わせると100 回くらいは砂丘に行ったことがあるかもしれません。

 ずいぶん、前置きが長くなってしまいましたが、この5月におよそ5年ぶりに鳥取に行きました。コロナ禍で、帰省を自粛していたからです。そして、久しぶりに鳥取砂丘を訪ねました。

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  日曜日の昼前、200人以上は観光客がいたと思いますが、こうして、ある方向だけを広角で撮影してみると人はまばらに見えます。それだけ、砂丘は広く何もないというわけですね。
 前方の砂の丘(大すり鉢と呼ばれています)は高さが50メートルくらいありますから、この写真の左右はざっと数百メートルになるでしょう。

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 大部分の訪問者は大すり鉢まで登って日本海を一望しますが、海辺まで降りる人はその3割くらいです。砂の丘を海岸まで降りると、戻るときに行きと同じかそれ以上登らなくてはならなくなるので、自粛する人が多いのでしょう。
 でも、私は来る度に砂の丘を降ります。水際で綺麗な日本海の水に足を浸すととても気持ちがいいのです。実は私は毎回、最初から靴を脱いで裸足で太陽光線で温められた砂の丘を登り、そして、足を海の水で冷やすのです。
 しかし、夏の炎天下は砂が高温になり足を火傷する可能性がありますから、御用心ください。
 この日は、靴を車に置いて、海までの往復2キロ以上歩いたのですが、砂はかなり熱く危うく火傷しそうになりました。5月にもかかわらず気温は28度で、もし30度を超えていたら危なかったかもしれません。靴を持って歩くべきでした。

 またまた、前置きが長くなってしまいました。やっと本題に入りましょう。
 
 海から砂の丘を登って戻ろうとしたとき、砂の中にとても小さなもの動いているものが視線に入りました。虫のように見えます。

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 カメラには標準ズームをつけていました。マイクロフォーサーズの標準ズームはとても寄れるのですが、これが限界です。

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 撮った写真を大きく拡大してみると、ハエトリグモの仲間らしいことがわかりました。砂の粒と比較して、かなり小さいことがわかると思います。

 こんなところに、ハエトリグモがいるとは驚きでした。たまたま、風で本来住んでいるところから飛ばされてただけか、それとも海辺の砂に住んでいて小さな虫を狩っているクモなのか、わかりません。マクロレンズを持っていれば、もっと鮮明に撮れたのですが、この写真では種を調べるのは難しそうです。こんなところにハエトリグモがいるとは思わなかった。

 人間でさえ砂丘の中ではちっぽけな存在ですが、さらにこんなに小さな生き物が砂丘で生きているというのは考えもしませんでした。100回も砂丘に来ているのに、これまでは何を見ていたのでしょう。

 撮影日:2023年5月21日11時34分
 撮影地:鳥取砂丘
 機材:E-M1MarkII + 12-40mmF2.8
 データ:ISO200 F7.1 1/1600 80mm相当 トリミング


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 人の歩いていないところに風紋が残っていました。

青みのある青い斑点が特徴のハシリイワガニ(?) 2011年7月撮影

 小浜島のマングローブの林で発見。 
 青みのある淡色の斑点が目印のようです。
 ハシリイワガニはこのカニは琉球諸島からインド西太平洋に広く分布しているようです

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 撮影日:2011年7月12日
 撮影地:小浜島
 機材:D7000 + TAMRON 70-300VC
 データ:ISO250 F6.3 1/ 800 焦点距離450mm相当 2枚目は横幅1600ピクセルでトリミング 

沖縄の民芸色を連想させるミナミイワガニの迷彩色 2011年7月撮影

 動きがすばやいのでなかなか近くに寄れませんでした。
 緑、褐色、オレンジ色の迷彩の体色が面白いですよね。色合いが沖縄の民芸品を連想しましたが、特に沖縄原産というわけではなく、日本の相模湾からインド太平洋の広い範囲に生息しているようです。

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 撮影日:2011年7月12日
 撮影地:小浜島
 機材:D7000+TAMRON 70-300VC
 データ:ISO250 F6.3 1/640 焦点距離450mm相当 2枚目は横幅1600ピクセルでトリミング 

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 撮影日:2011年7月12日
 撮影地:小浜島
 機材:D7000+TAMRON 70-300VC
 データ:ISO250 F6.3 1/1000 焦点距離405mm相当 横幅1600ピクセルでトリミング 

DSC_4656S

 撮影日:2011年7月12日
 撮影地:小浜島
 機材:D7000+TAMRON 70-300VC
 データ:ISO250 F6.3 1/640 焦点距離405mm相当 横幅1600ピクセルでトリミング 

ヒメシオマネキ? はさみの下半分が黄色からオレンジ色… 2011年7月撮影

 はさみの下半分が黄色からオレンジ色…

 八重山から台湾、フィリピン、パラオなどに生息しているようです。黒潮に乗って来るのでしょうか? 本土でも見つかることがあるようです。


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 撮影日:2011年7月13日
 撮影地:西表島
 機材:D7000 +TAMRON 70-300 VC
 データ:ISO200 F8.0 1/400 焦点距離750mm相当 トリミング



オキナワハクセンシオマネキ?2011年7月撮影

 小浜島のマングローブで見つけました。
 
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 日本本土にすんでいるハクセンシオマネキに似ているます。これはその亜種なのか別種なのかよくわかりませんが、ハクセンシオマネキは、日本本土の西南部や韓国に分布。オキンワハクセンシオマネキは沖縄本島、八重山諸島、フィリピン、ニューギニア、フィジーなど広くアジア太平洋の亜熱帯・熱帯地域に広く分布しているようです。

 撮影日:2011年7月12日
 撮影地:小浜島
 機材:D7000 + TAMRON 70-300mmVC
 データ:ISO250 F6.3 1/500 450mm相当 トリミング 
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